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WordPress(ワードプレス)の「カスタムポストタイプ」の概要、用途、メリットを学ぼう!

いつもGMO WP Cloudをご利用いただき、ありがとうございます。当ブログでは、wordpress(ワードプレス)運営者や設置者が多く取り組まれている「wordpress(ワードプレス)カスタマイズ」に関しても、ささやかながら主要なTIPSをご提供させていただき、wordpress(ワードプレス)業界を少しでも盛り上げていければと思っております。

なお私達「GMO WP Cloud」は、wordpress(ワードプレス)に最適なサーバを月900円ご提供しています。制作会社様の納品に。WEB担当者様のお供に。ぜひ、ご検討くださいませ。

「カスタムポストタイプ」よく聞くけど、よく理解していない…そんな人のための記事です

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「カスタムポストタイプ」とは、wordpress(ワードプレス)バージョン3.0から追加された新しい機能です。とっても便利なのですが、あまり知られていない機能であり、また名前がややこしいこともあり”取っ付き難い印象”がどこかある印象が強いところ。正式名称としては「カスタムポストタイプ」「カスタム投稿タイプ」等と日本語表記ではWEB上でゆれもあることや、似た名称の別機能として「カスタムフィールド」「カスタムタクソノミー(カスタム分類)」などなんでも「カスタムなんとか」になってきている風潮もあり、ややこしい印象があるのも解ります。

実は個人的にも苦手な印象を勝手にもっていたのですが、「カスタムフィールド」を理解し、「カスタムポストタイプ」を理解しようと一歩一歩興味深く調べていくうちに、使える手段が増えて、その度wordpress(ワードプレス)改造の幅がぐっと広がるのですよね。

そこで、当ページではwordpress(ワードプレス)の「カスタムポストタイプ」の概要、用途、メリットを学ぶ記事を掲載することとなりました。

※なお、「カスタムポストタイプ」の設置方法やPHPコードは、文献が他サイトにも多々広がっているため、本ページでは初心者~中級者の方向けに「カスタムポストタイプ」の使用方法事例を中心に取り扱うことに注力し、具体的なPHPコードや設置方法は掲載しておりませんので悪しからず…!

この記事を読んだ後に出来ること

本記事をご覧になったあと、カスタムポストタイプの「使用方法」について理解できます。実装方法の幅が広がることで、これまで実装に困っていたことや、管理が煩雑になっていたケースで対応できる手段が増えます。

wordpress(ワードプレス)は、記事を投稿するにあたり、2つの投稿タイプが選べます。ご存知の通り、「投稿」と「固定ページ」ですね。これはデフォルトで用意されている投稿タイプという位置づけです。

カスタムポストタイプの概要

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▲投稿、固定ページはおなじみ。一番触る機能ですね▲

(※もっと詳しく解説すると…厳密には、デフォルトで用意されている投稿タイプは、5つあります。投稿 (post)、固定ページ (page)、添付ファイル (attachment) =メディア・画像、リビジョン (revision)=下書き、ナビゲーションメニュー (nav_menu)です。実は下書きも画像登録もwordpress(ワードプレス)の裏側では投稿タイプのひとつとして管理されているのですね。)

カスタムポストタイプとは、「投稿」と「固定ページ」のように用意されている投稿タイプに加えて、自分の好きな投稿タイプを用意できる!という機能です。

カスタムポストタイプが無かった頃の世界

カスタムポストタイプが生まれて、wordpress(ワードプレス)は便利になりました。ところが、カスタムポストタイプが無い時代には、カスタムポストタイプが無いなりに、結構いろいろな事を無理やり実装していたのです。カスタムポストタイプは、「過去には無理やり実装していたこと」を便利にする機能ですので、まずは、過去にはwordpress(ワードプレス)先駆者たちは上司の要望、お客様の要望、SEO的に必要であったことを、どう実装していたのか・・・「カスタムポストタイプが無かった頃の世界」を見てみましょう。

大量の投稿を、全てカテゴリーだけで分類!

ある通販サイトの事例では、wordpress(ワードプレス)を通じて「メルマガをHP上に公開」「ニュース記事を公開」「社員ブログを公開」「お客様の声を公開」といったコンテンツを、すべてカテゴリーだけで処理していました。

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そのような運用を開始し、2年が経ち…メルマガは100記事、ニュースは50記事、社員ブログ100記事、お客様の声200記事と、大変ボリュームの多い投稿環境となり、過去記事の検索・修正がかなり煩雑になっていました。

また、各カテゴリーに応じてちょっとデザインを変えたい、ということで、「single.php」「category.php」をカスタマイズ。この結果、if文で分岐されデザインが挿入される大変管理しにくいテンプレートに迷走しながら進化していったそうです。文字通り、無理やり実装していますし、新しいカテゴリーでまたデザインを変えたい場合、if文が追加されることになります。思わぬ動作をしなければいいですが…。

お客様が管理するページ、制作会社が管理するページがごっちゃごちゃ事例

カスタムポストタイプが無かった頃の世界をもうひとつ共有するとしたら、お客様が管理するページ、制作会社が管理するページがごっちゃごちゃ事例です。これは、インハウスで管理されている会社さんでは、wordpress(ワードプレス)を更新するひとが「事務の人(PC詳しくない)」と「WEB担当者(コーディングする必要がある)」というパターンもあるのではないでしょうか。

このような事例で、例えば「固定ページ」のなかで、PC詳しくない人がリッチエディターで管理する「最新カタログ価格」のようなページと、WEB担当者がHTMLを触る必要のある「ランディングページ」のようなページが混在する場合、これは事故が発生する可能性があります。wordpress(ワードプレス)にはリッチエディタとHTMLエディタがあり、この機能を往復すると、HTML側が崩れるケースがあるため、繊細な運用が必要になります。

カスタムポストタイプが誕生し、こう変わった!

ランディングページだけ「カスタムポストタイプ」で分離

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wordpress(ワードプレス)を単純なブログではなく、お問い合わせを獲得するために諸々カスタマイズを加えるCMSとして活用する場合、細かなデザイン挿入のためやっぱり本文部分にコーディングを導入しがち。

カスタムポストタイプで追加したい投稿タイプでは、投稿ページ風に振る舞うか、固定ページ風に振る舞うかという動作を含め、WYSIWYG Editor(リッチエディタ)を使うのかどうか、概要文やサムネイルを使うのかどうか、という設定もできます。そのため、既存の「投稿」はPC詳しくない人(お客様や、事務員など)に開放しつつ、制作側だけが触るエリアとして投稿タイプが準備できるのです!

大量のデータ入力は、カスタムポストタイプへ

wordpress(ワードプレス)の使い方は様々ですが、その中で大量のデータを入力し記事化および管理をするニーズもあります。例えば架空の案ですが「スマートフォン端末の紹介サイト」など。大量に存在するスマートフォン端末に対し1端末1記事、カスタムポストタイプで管理すれば、他の記事と交わることもなく管理もスムーズでしょう。

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カスタムポストタイプで設定した投稿には、独自のカスタムフィールド入力エリアを設定することもできます。カスタムフィールドで「画面サイズ」「電池容量」「縦幅」「高さ」「厚さ」などを入力するフォームを設け、PHPテンプレートではこのカスタムポストタイプ専用のコーディングをしてあげることで、画一的かつカスタマイズしやすい”スマートフォン端末ページ”の一式ができあがります。

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上記のようにカスタムポストタイプで設定する記事にカスタムフィールドを設定すれば、テーマの専用テンプレートPHPで表示を独自に設定することも可能です。全ての投稿に上記のような特殊な「カスタムフィールド」(写真例では「横幅」「高さ」)を入力するわけではないはずですので、こうしたジャンルだけをカスタムポストタイプで分けることは、運用上とてもメリットがあります。

外部システムを利用したECサイトの制作事例

カスタムポストタイプが活躍するフィールドはまだまだあります。昨今ではwordpress(ワードプレス)をECサイトとして活用する事例が増えてきており、JavaScript一行を埋め込むだけで外部カートシステム&決済が完了できるツールも増えてきました。

wordpress(ワードプレス)でECを運用するほとんどのニーズが「SEOに柔軟に対応できるから」ではないでしょうか。一定のサイトボリュームが求められる独自サイトでのEC運営において、たくさん記事を投稿して集客につなげる「ロングテールSEO」への強さはwordpress(ワードプレス)の魅力のひとつです。さてwordpress(ワードプレス)でECサイトを開発する際に、カスタムポストタイプはどのように活用されているのでしょうか。

一例としては下記のような投稿・固定ページとの区別による運用が考えられるのではないでしょうか。

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上記事例では、管理方法を以下のように振り分けました。

ECテーマに沿ったブログを日々更新する「投稿」

送料ページ、決済方法ページ、会社概要等を表示する「固定ページ」

商品を登録する商品ページ

以前までの運用であれば、固定ページ内に商品も追加し、カスタムフィールドで商品ページだと判定させるような仕組みを持つことも一案でした。しかし、コンテンツごとに使う技術やテンプレートも異なれば、更新する担当者も違う可能性があることを考えると、管理上はやはり別々にしたいもの。それが簡単に実装できる「カスタムポストタイプ」は、覚えると出来ることの幅が広がったことが実感できます。

まとめ:カスタムポストタイプを活用しよう

カスタムポストタイプは、必須というより”あると便利な機能”という考え方のほうが近いといえます。

どのようなシーンでカスタムポストタイプを使用すると便利なのか、管理が簡単になるのか。そうした事例を把握していくことで、咄嗟のカスタマイズ事例でも対応できる範囲が拡がります。ぜひ、本記事がカスタムポストタイプの理解や使用用途のヒントになりましたら幸いです。

AUTHER:GMO WP Cloudの中の人

以上、いかがでしたでしょうか。上級者の方にはもしかしたら物足りない内容だったかも知れません。こちらの連載を続けられるよう、是非リクエストを頂けますと幸いです。個人的にかねてより、wordpress(ワードプレス)の奥深い世界をご案内する入り口として「カスタムポストタイプ」のご紹介したいと思っておりましたので、本記事が参考になりましたら嬉しい限りです。

尚、重ね重ねではありますが、私達「GMO WP Cloud」は、wordpress(ワードプレス)に最適なサーバを月900円でご提供しています。ぜひ一度ご覧下さい。

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